未成線遺構

国鉄線として開業されることを期待されながらも
建設が途中で放棄された路線。
そんな“未成線”「長倉線」の痕跡である鉄道遺構を辿る。

2茂木駅

大正9年(1920年)12月15日開業の茂木駅は、交通の拠点として町民をはじめ多くの来町者に親しまれてきた。建設当初から主要駅のひとつで、本館は瓦葺きで内外共に淡緑色のペンキ塗り、土間はコンクリートといった新式の建築であった。現在の駅舎は、老朽化により改築され平成9年6月に完成したものである。
写真は、昭和45年頃に撮影されたもので開業当時の面影がまだ残っている。

13大峯山トンネル
(延長180m)

茂木駅から約3km地点には、長倉線の最大の難工事であった唯一のトンネル「大峯山トンネル」が残る。延長180m。列車が一度も走っていないため、トンネル内部は、煤で汚れることもなく、コンクリート打設当時の姿のまま現存している。

20下野中川停車場跡

茂木駅から約5.6km、下野中川停車場があったとされる地点(現在は一部畑)は、敷地の形状から、規模の大きな駅だったと推測される。助役官舎やポイント切替え装置があったという。

1/8千 空中写真「常陸大宮」(昭和50年2月12日撮影) ×2.5
下野中川停車場構内イメージ

現在は、ウォーキングツアーのゴール地点となっており、国鉄時代に使用されていた貴重な車掌車の屋外展示など、当時の面影を残す憩いの場となっている。

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